ペット葬祭部の松尾です
いつも見てくださっている方には感謝です😊
今回は私の葬儀に対する考えや想いに根付いているものは何か、をご紹介したいと思います。
もうご理解いただけているものとは
思いますが、
そうです。前職の篠栗町内での人の葬儀の会社で
学ばせていただいたことが全てです。
町内の見送る方々、見送られる方々、
それから説法をされてあるお寺様から
教わったことを今でも続けています。
その中でも私の今の方向性を決定付けた
あるお見送りの話をさせていただきます。
(プライバシーには充分に配慮して)
故人様は小学生にあがる前の女の子でした
脳に腫瘍ができていることがわかってからは手術も難しく闘病もそう長くない状況で亡くなられたということでした。
ご依頼の電話の後、病院にお迎えに行き
通常ならストレッチャーに乗せて車で搬送するわけなんですがご家族様から拒否されて
抱っこして連れて帰りたいんだと言われ
私だったらそうするし、その方が良いと判断して
仰る通りにご案内をさせていただきました
当時私にも家族があり
産まれて間もない男児がおりました。
その年代の子のお見送りに携わるのが初めての経験でしたしかなり私情もはさみながら、張り詰めたなかで執り行ったのを覚えています。
ご自宅が大きなマンションだったこともあり
葬祭場に直接入っていただき
打ち合わせを入念にすませあらゆることを
決めていきました。
棺に納める日時も家族の方のご意向で
できるだけ遅いタイミングにしました。
可能な限りあらゆる面で家族の方の
特にお母さんの意見を引き出すようなところを
意識した気がします。
時間が経つにつれて
少しずつ、少しずつですが
手を離していかざるを得ない
お母さんの姿がありました
最後の火葬場で火葬炉の扉が閉まる際に
泣き崩れるお母さんの姿に私も涙が止まりませんでした。
全てが無事に済んでご自宅に帰られる際に
お花やその他の荷物をご自宅に一緒に持ち帰るところまでが私の手伝えるところなんですが
そこで私は
ご遺骨やご遺影のお写真を飾る場所をひとつ
提案しようと考えていました。
そこはどこかというと
一度も座ることが叶わなかったと話に聞いていた
学習机です。
祭壇や仏具なんかよりよっぽどその子にとっては
大切な場所だと考えてのことでした。
年の離れた下の子もいらっしゃったので危ないからとロウソクやお線香も必要ないとのことを事前に聞いていたのでその通りにしましたが
学習机へのご安置にはとても喜んでいただけました。
会社の事務所に戻ると
当時の社長が遅い時間にも関わらず
私の帰りをじっと待っておられました。
私が戻るなり呼び止められて
自宅の祭壇の設営に関してや搬送時について、ご納棺のタイミングに関してや色々なことについての注意がありました。
その時に言われた言葉は今でも覚えていますが
「手を抜いている、やってることがプロではない」
という内容でした。ひとつも言い訳はせずご家族様との話のなかで取り決めたことだけを伝えるにとどめました。
葬儀というものが葬儀会社の都合や
ルールに基づいて決めていくもので
全てにおいて柔軟性を一切持たず
利益につながる提案にのみ導くのがプロの仕事
だというのなら私はプロでなくていい。
家族の側に立てる
素人の葬祭業者で居よう
そう心に決めた日でした
もちろん、経営者としての立場からは
難しい判断かもしれないけれど
手厚く執り行う中でも
必要のないところは
はっきりとそうお伝えできるような
そんな葬儀を心がけたいと常々思っています。
少し長くなりましたが
読んでくださると
また少しにじの花のこと、私のことを
知ってもらえるのかなと思います。
葬祭部 代表 松尾
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佐藤ネコの母 (月曜日, 27 11月 2023 19:52)
何度も読ませていただきました。息子に松尾様の事を紹介してもらいましたが本当に大切なご縁を頂いたと思っております。
これからもずっと再会の樹を、よろしくお願いします。毎週会いにいかせて頂いております。本当に我が家のネコをお願いして良かったです。
にじの花 松尾 (月曜日, 27 11月 2023 20:12)
佐藤ネコちゃんのお母様へ
こちらこそご縁いただきありがたく感謝しております。
以前の会社で少なくとも私一人が担当としてお手伝いしたお見送りは700件前後です。補佐を含めると2500を超えます。どれもちがう700通りのお見送りでした。おひとりおひとりの細かい打ち合わせのメモや忌日表、いただいたお礼の手紙など全てファイルしていまでも大切に保管しています。
これまでの事が今私がやっていることに全て繋がっています。ご依頼いただく際に安心してもらえる要素だと思いご紹介させていただきました。もちろん今後も宜しくお願いします。最会の樹は、お母様にとっても佐藤ネコちゃんにとってもとてもいい場所になるものと思いますと、自信持って言えます。